ペーパーレス化

くろだ歯科クリニック

広島県呉市

１．慣れと不安

　紙カルテには長年の慣れがあり、電子カルテにすることには、大きな不安がありました。漠然とした不安を含めて色々と考えながらも決断したのは、新製品には期待できる機能があり、この不安を乗り越えれば診療にも必ずプラス効果があると考えたからです。
　導入後、実際に操作して見ると、紙カルテをめくりながら確認していたことも、モニター画面で容易に確認できました。紙カルテの場合は、診療データを入力する時間に加えて、その印刷や整理等の時間を加えたものが、本当にかかる時間だったと改めて感じています。それらにかかっていた時間を、カルテ記載の充実に有効に使うことができるプラス効果を実感しています。
　紙カルテの時も内容を充実することを心がけてきました。より多くのデータを入力すればするほど保存する用紙も増え、収納庫が一杯になっていました。そろそろ収納庫を増やさなければならないと考えていましたが、電子カルテによってその必要が無くなったことは、院内のスペースを合理的に使うことができると共に、経済的な出費も抑えることができた具体的な事例です。

２．受付業務の効率化

　電子カルテと共に予約システム「リザーブ２１」も導入しました。予約簿を使っていましたので、患者さんと話しながらパソコン操作が出来るのかには不安もありました。しかし、スタッフも直ぐに操作をマスターし、機能が活用できるメリットを感じ始めています。事例を少し挙げれば、予約変更があった場合、消して書き直す時間より早く簡単に変更操作ができます。また予約の取り間違えもなくなり、業務効率がよくなりとても助かっています。
　電子カルテになることによって、受付での投薬内容の確認等への不安の声もありました。しかし、データービューで容易に確認できる機能があり、全く問題になりませんでした。

３．信頼と期待

　開業当初からアイデンスのレセコンを使用しています。他社を使ったことが無いので比較は出来ませんが、開業時から今回の電子カルテに至るまで、カルテ記載やレセプト作成などに全く問題なく、とてもスムーズに運用することが出来ています。
　導入して間もないため、全ての機能を使いきっているとは思っていません。担当者のアドバイスも貰いながら、全身管理やメモ機能の内容等も充実させて診療に活かしたいと思っています。